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分身
母親の愛情の根本について、読みながら色々考えてしまいました。
母性はいつ生まれるのでしょう。
二人の主人公の自分探しの旅は謎から謎をめぐり、ラストが近付くほどスピードを増していきます。
そして爽快ともいえるラストシーン。
手を取り合う二人のシルエットが浮かびました。
単なる謎ときだけでなく、+αの魅力が大きいのが東野ミステリーの特徴ですね。
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秘密
切ない物語でした。
焦ることなく、じっくり読むことが出来ました。
ドラマにもなってるし、ネタバレにはならないと思うから書いちゃうけど、娘の体に母の意識が憑依する話。
じつは大島弓子の短編で同じ題材を扱ったものがあります。
もちろん切口は全然違うし、まったく別の物語です。
でもこの前の吉田秋生といい、もしかして東野圭吾さんは少女漫画を結構読んでる人なのかも、とか思って、楽しくなっちゃいました。
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時生
最初にネタバレして、なおかつ最後まで一気に読ませるっていうのは、簡単そうに見えるけど、なかなか出来ることじゃないです。
しかも、はっきり言って主人公はグダグタのダメ男なのに、脇に個性的な人物をちりばめて話を盛り上げちゃうのが凄い。
時生はもちろんですが、バンビとジェシーのコンビが最高!
はらはらどきどきプラス切ない物語でした。
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毒笑小説
東野圭吾は奥が深い!
いや、幅が広いのか?
とにかく文句なしに楽しめた一冊でした。
冒頭の「誘拐天国」からがっちりハートをわしづかみされてしまいました。
こういう小説も書ける人だったんですね。
才能が湯水のように溢れるというのはこういう人を指すのでしょう。
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